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セース・ノーテボーム『サンティアゴへの回り道』 [書誌情報]

スペインラテンアメリカ美術史研究会のみなさま
スペイン美術史にご関心のみなさま

会員の松井美智子氏よりお知らせです。

以下、転送

この度、私の大学の同僚である吉用宣二さんが、スペインに関連する以下の訳書を上梓しました。
原著者は現代オランダ文学の最高峰とみなされ、「私はスペインに身をささげた」との言葉を記し、
同書はすでに十数か国で翻訳され読まれているそうです。

スペラテの方々をはじめ、スペインの歴史や文化、文学に関心のある方々に広くご紹介できれば幸甚です。
以下は吉用先生から頂いたデータです。

セース・ノーテボーム 『サンティアゴへの回り道』 水声社(吉用宣二訳)
「オランダの小説家、ノーテボームがスペインを旅する。
荒涼としたメセタの風景の中をムーア人(イスラム)、ユダヤ人、西ゴート人が通って行った。
レコンキスタ時代から残された巨大な要塞、ロマネスクの教会や修道院、フェリーぺ王の宮廷の芸術家や道化、歴史が幾重にも層をなしている土地、そこに生きた人間たちの姿を小説家は考古学者のように解読してゆく、同時にそれに作者の内面の記憶が重なる。
小説家の幻視と思索のスペインの旅。」

どうぞよろしくお願いいたします。



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『スペイン美術史入門』刊行のお知らせ [書誌情報]

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スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会会員のみなさま
スペイン美術史にご関心のみなさま

  既にご存じの方もあるかと思いますが、この度、本会の大高保二郎が監修・執筆、スペラテ会員4名(久米順子、松原典子、豊田唯、松田健児)が執筆者となり、NHKブックスから『スペイン美術史入門 積層する美と歴史の物語』が刊行されました。価格は1700円(税抜)になります。あとがきに書かれているように、「スペイン美術史全体を俯瞰しつつ、アルタミラの先史時代から二一世紀の今日までをとおしてバランスよく網羅しえた一冊は本書をもって嚆矢とする」ことになるでしょう。スペイン美術史関係者、並びに多くのスペイン美術ファンには是非ともお手に取っていただき、ご意見、ご批判を仰ぐことができますれば幸甚であります。

『スペイン美術史入門』執筆者一同

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「ウナムーノ復活」プロジェクト [書誌情報]

スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会会員の皆さま

本会会員で戸嶋靖昌記念館の安倍三﨑さんからイベントのお知らせです。

以下、転送

ウナムーノ記念出版のお知らせ.jpg
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この度、日西外交樹立150周年、サラマンカ大学800周年を記念して、「ウナムーノ復活」プロジェクトをスペイン大使館のご協力のもと、戸嶋靖昌記念館が行うこととなりました。

❖まずは、弊館館長 執行草舟 監修・監訳のもと、二冊の著作、

『情熱の哲学―ウナムーノと「生」の闘い―』
(佐々木孝著、ウナムーノの伝記および佐々木孝の未刊行論文を収録)、

『ベラスケスのキリスト』
(ウナムーノ著、安倍三﨑訳、ホアン・マシア解題、
ベラスケスの描いた「十字架上のキリスト」からウナムーノが着想した長編詩歌)

が法政大学出版局より出版される運びとなり、『情熱の哲学』は書店に並び始めております。『ベラスケスのキリスト』は三月末刊行予定となります。

❖ また5月15日-6月15日にはサラマンカ大学日西文化センターの皇后 美智子様ホールにて、ウナムーノを愛読し思想的影響を受けた戸嶋靖昌の展覧会を「Homenaje a Unamuno por pintor japonés Toshima ー日本人画家戸嶋によるウナムーノへのオマージュ―」展と題し、ウナムーノ記念館(Casa Museo Unamuno)と協力して行います。

❖9月11日-10月8日に駐日スペイン大使館内で、ウナムーノの資料、スケッチ(予定)を展示し、ウナムーノを改めて紹介する「Homenaje a Unamunoーいま、ウナムーノを問うー」展示を予定しております。こちらもウナムーノ記念館から貴重な資料等をお借りして行う予定です。

ぜひ、この機会に神吉敬三先生の偉大な業績の一つであるウナムーノの思想を再度問う出版・展覧会を行いますので、何卒お見知りおき頂けましたら幸いに存じます。

タグ:Unamuno VELAZQUEZ

佐野勝也『フジタの白鳥―画家 藤田嗣治の舞台美術』 [書誌情報]

『フジタの白鳥』.jpg

皆様

元本会会員、佐野勝也氏の博士論文に基づくご著書『フジタの白鳥―画家 藤田嗣治の舞台美術』(エディマン)が刊行されましたのでお知らせいたします。
1946年の帝国劇場での『白鳥の湖』、1951年のミラノ・スカラ座での『蝶々夫人』をはじめとする藤田嗣治(1886~1968)の舞台美術の9作品が、貴重な図版100点以上とともに紹介されています。画家と総合的な舞台演出というテーマではまさにピカソの『バレエ・リュス』と時代背景を共にします。藤田嗣治研究でもまとまった研究のなされていない画期的なテーマであり、美術史と演劇研究の枠組を大きく超えた著作です。

アマゾンのリンクは以下です。


(文責:毛塚)
タグ:FOUJITA

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岡田裕成『ラテンアメリカ 越境する美術』 [書誌情報]

本会会員で現在代表である岡田裕成大阪大学准教授の新著をご紹介します。

『ラテンアメリカ 越境する美術』筑摩書房, 2014

以下、著者より>>>
通史仕立ての構成ながら、「異文化の交渉」というポイントに焦点を当てた単行書です。それなりに「読みやすさ」にこだわった書物ですが、さてどこまで実現できましたか。
カバーはなかなか気に入っています。このカバー写真を含め、カラー多数を含む120点ほどの図版収録。オカダが巡り歩いた各地の教会などの「著者撮影」も多数。
昨今の厳しい出版事情のもと、少々苦労して刊行にこぎ着けました。書店などでとりあえず手にとってご覧いただければ幸いです。

なお、諸事情により刊行日なお未定ながら、米アマゾンにて別の近刊書のプレオーダーを受けています。(これは章をひとつ寄稿)

Painting in Latin America, 1550–1820: From Conquest to Independence
以上ご案内まで申し上げます。

(転載:伊藤)

(追記) L. E. Alcalá, J. Brown のお二人を編者として2004年から準備を進めてきましたイスパノアメリカ絵画史の通史、西語版がようやく刊行の知らせを受けました(英語版も校了していますが、刊行にはまだ時間がかかりそうです)。 全部で7名で執筆しましたが、この分野においてこれまでにない充実した内容のものとなったと思います。私はペルー副王領の壁画についての章を担当しました。

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久米順子「11世紀イベリア半島の装飾写本」 [書誌情報]

皆様

本会会員久米順子氏が、最新著作
『11世紀イベリア半島の装飾写本―“モサラベ美術”からロマネスク美術へ―』中央公論美術出版, 2012
で、第25回立教大学「辻荘一・三浦アンナ記念学術奨励金」を受賞されました。
http://www.rikkyo.ac.jp/news/2013/01/12167/

2月2日の授賞式の様子(於立教大学チャペル)
立教大学総長 吉岡知哉氏より賞状を授与される久米氏
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同賞はキリスト教芸術研究を奨励するために1988年に設置された歴史ある賞で、本会からは2004年度に浅野ひとみ氏が、2008年度に金沢百枝氏が受賞されています。

スペイン・ロマネスク彫刻研究―サンティアゴ巡礼の時代と美術 (長崎純心大学学術叢書 (5))
ロマネスクの宇宙―ジローナの『天地創造の刺繍布』を読む
11世紀イベリア半島の装飾写本―“モサラベ美術”からロマネスク美術へ


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野中雅代『Alan Glass』 [書誌情報]


本研究会の会員、野中雅代氏の著書『Alan Glass』に関連し、12月4日、メキシコ近代美術館で現地の美術史家、キュレーター、作家本人と野中氏の講演会が開催されました。シュルレアリスムの一部門「オブジェ」の視点確認作業として、またキャリントンらのグループのヨーロッパ人シュルレアリストとしての研究です。La Jornadaに関連記事が掲載されましたのでご参照ください。

http://www.jornada.unam.mx/2012/12/10/cultura/a07n3cul


書誌情報は以下の通りです。
http://www.amazon.co.jp/dp/8475069916/
タグ:Mexico surrealism

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野中雅代氏新著 [書誌情報]

本研究会会員、野中雅代氏が英語による2冊のご著書を出版されましたので、お知らせいたします。

1.Alan Glass, Turner, 2012.

キャリントン、バロらより一世代若いメキシコ在住のカナダ人シュルレアリスト、
アラン・グラスの研究書。仏語・西語版も同時出版。

2.Remedios Varo; the Mexican Years, RM, 2012. (8月31日刊行予定)

いずれも日本ではアマゾンにて入手できます。

以上

スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会
運営委員会・広報委員会

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加藤薫 『骸骨の聖母サンタ・ムエルテ』 [書誌情報]

本研究会会員、加藤薫(神奈川大学)著『骸骨の聖母サンタ・ムエルテ: 現代メキシコのスピリチュアル・アート』(新評論、2012年)が出版されました。
以下に内容をご紹介します:

メキシコという国の美術に魅せられ、通いはじめて40年近くになる。その間、大
きな社会変動を何度も目撃してきたが、なかでも2006年末に発足したカルデロン
現政権が推進する麻薬撲滅作戦と、それに抵抗する麻薬犯罪組織との間の抗争は、
多数の一般市民をも巻き込むきわめて凄惨な事態を生み出し、痛ましさにたえな
かった。都市部はいまも不穏な空気に包まれている。  このような時期に、噂
でしか知らなかった、非常に興味深い信仰集団と美術の現象に出会うことになっ
た。「骸骨の聖母」(サンタ・ムエルテ、直訳すれば「死の聖母」)がもたらす
奇蹟を信じる人々と、かれらが奉じる聖母像である。かつては犯罪者のカルトと
され、秘教的な位置づけだったこの信仰が、いまや信者300万人を超える一大勢
力となっており、その図像は街路に溢れ出している。政府の麻薬撲滅作戦により、
官憲に追われた麻薬組織が全国に分散したことでカルトが拡大した、という分析
も可能であろう。しかしそれだけでは説明しきれない。この現象は、「表社会」
のシステムに何か大きな亀裂が生じ、民衆がもはや法もモラルも伝統的な宗教を
も超えた、魂の救済の新たな方法を希求していることを示唆するものではないだ
ろうか。  サンタ・ムエルテが美術現象として興味深いのは、伝統的な宗教美
術に見られる図像規範というものがまだ無く、民衆の日々の信仰活動の中で新し
い図像が考案され、取捨選択されながらいくつかの定型が残ってゆくというプロ
セス、それが今まさに進行中であることだ。そのプロセスを追うことには、いわ
ば創造の現場に立ち会う面白さがある。しかもそれがプロの美術作家の仕事でな
く、無名の民衆たちの創意工夫によるものである点も興味深い。  多彩でキッ
チュな図像に込められた、正統な美術の世界とは無縁な民衆の大胆な発想は、世
俗的欲望と生の活力に満ちており、着せ替え人形やゴス・ファッションと通底す
る要素も見られる。この「キモかわ」図像を信奉する心性の奥には何があるのか、
本書を通じて読者の皆様とともに考えてみたい。(かとう・かおる)

Amazon.comのリンク:
http://www.amazon.jp/dp/4794808925

新ベアトゥス写本の発見について [書誌情報]


会員の久米氏よりBeatus (los Beatos)関係の情報です。
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少し前の話なので既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ジュネーヴの図書館に寄贈された写本の山のなかから、2007年に新しく65点の挿絵入りベアトゥス写本が発見されたそうです。
21世紀になってもこんな嬉しい新発見があるものなんですね~。

11世紀終わりに南イタリアで作られたものだそうです。
イベリア半島以外で作られた作例としてはサン・スヴェール本に続く2冊目ということになるでしょうか。

ジュネーヴ図書館のページから、2009年に出た報告論文のみならず、なんと写本全ページの写真閲覧が可能です(親切ですね!感動倍増)
http://www.ville-ge.ch/bge/institution/zoom-beatus-de-liebana.htm

そしてさっそくスペインのシロエ社がファクシミリ刊行の権利獲得にこぎつけたようです(Diario de Burgos、2010年4月30日付)。
挿絵解説はクラインあたりではないかと個人的にふんでいますが、まだそこまでの情報は出ていません。

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